ヒグラシ Tanna japonensis (Distant, 1892)
成虫(画像をクリックすると拡大表示ができます。)

 
撮影場所: 山口県阿武郡須佐町弥富
撮影日 : 平成14年 8月 1日
 職場の近くで同僚が弱ったセミを見つけ、私のところにやってきた。なるほど、あまり元気がなく、弱々しく動いている。その背中をよく見てみると、赤みを帯びた小さなウジが2匹。ヒグラシの腹部背面もカビが生えたように白っぽくなっていた。以前、ヒグラシの♂の腹部の中に白くうごめくウジを見たことがある。それは、ヒグラシヤドリバエという寄生虫で、腹腔内の発音筋を食べて成長すると聞いたことがある。どうやらこれとは別物らしいということで、いろいろ調べてみると、セミヤドリガの幼虫であることが判明した。寄生虫の生活様式はホントに巧みだ。寄主生物を殺すことなく、見事に栄養分をとりながら自らの命をつないでいく(寄主生物の死=自らの生存の危機だから、あたりまえのことなのだが・・・)。


羽化(画像をクリックすると拡大表示ができます。)

撮影場所: 山口県阿武郡阿武町田平
撮影日 : 平成10年 6月 27日

 日も暮れかかった夕方5時半頃、どこからともなく現れたヒグラシの幼虫が池の畔にある高さ30cm程度のハゼのひこばえに登り羽化を始めた。背中が割れ、すべて脱皮を完了するまで、約30分の出来事だった。